株で人生変えたサラリーマンブログ

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長期投資家から見た、良い増資と悪い増資【持ち株の増資が発表された時にどうするのか】

増資というと投資家からは悪者扱いされる事が多いです。実際に増資が決まったり、噂が流れるとほとんどの場合で株価は下がります。

短期的に増資は1株利益の低下要因です。株価は短期の見通しを織り込む物なので、それで株価が下がるのでしょう。

 

しかし長期投資家から見ると、必ずしも増資は悪者ではありません。

一部の増資は株主に利益をもたらすポテンシャルをもっています。今回はそのことを記事にしてみました。

 

目次

良い増資と悪い増資

 

増資にも良い増資と悪い増資があると管理人は考えています。

そこで管理人の考える、良い増資になるための条件を書き記しました。

 

良い増資となるための3つの条件

 

増資は基本的に、コストの高い資金調達方法です。

そのため出来るならば銀行借入などのほうが理想的となります。とくにいまは低金利の時代ですしね。

 

しかし持ち株が増資された、もしくは増資の噂があるというケースは株式投資をやっていれば避けては通れないものかと思います。

そういった時に撤退するのか、それとも様子をみるのかの判断が投資を続けていく上では必要です。

管理人がその判断をするうえで確認している項目は下の3つとなっています。

 

1.更なる成長のための増資はいい増資

 

・現状を維持するための増資は悪い増資。

  利益が増えるわけでは無いですからね。

・事業を拡大するための増資は良い増資。

  利益が増える可能性があるからになります。

 

固定費が重くて競争力を維持するために新しい機材を入れる必要のある業界では、現在の売上を維持するための増資が起こりやすいです。

航空業界等が代表例になります。

飛行機はとてもとても高いです。とはいえ新型飛行機を入れずに機体が古くなると競争力が落ちてしまうので、どうしても入れ替えが必要です。

そのため現在の売上を維持するために、多額の費用がかかります。

 

逆に同じ商品を売り続けられる会社は、売上を維持するための追加投資が少なくて済みます。

同じ設備で商品を作り続けられるので、新しい物を入れる必要がないのです。また固定費が軽い業種も追加資金の必要性が低い事が多くなります。

 

管理人は理論株価を計算する時に、固定費が大きく現状維持の費用が多くかかる会社の理論株価は低くなるような計算をしています。

その理由の一つが、この悪い増資の確率が高くなるからです。

 

2.PBRが1倍以上であること

 

最初に結論からとなりますが、実はPBRが一倍以上で増資するとBPSは増加するのです。

そのため増資後もROEが変わらないビジネスが出来れば、中長期的には一株利益が増えることになります!

ただ注意が必要な点もあります。増資した資金を使って実際に利益が出るのは、どうしても時間がかかるものです。

そのため短期的には、一株利益は低下することになります。

 

増資によって短期的には業績の下押し圧力が掛かりますが、長期でみるとケースによっては株主に利益をもたらす可能性があるということです。

なぜPBRが1倍以上で増資するとBPSが増加するのかは下に記しました。

 

PBRが一倍以上であるとBPSが増える理由

 

ここからは少しややこしい話です。

そのため細かい事は気にしないのであれば、PBRが一倍以上で増資するとBPSが増えると覚えておけば良いと思います。

 

ある企業の増資前の指標と10%増資後の指標を一例として下にあげました。

  • 発行済み株式数   100株 → 110株
  • 1株純資産(BPS)  50円 → 54.5円
  • 純資産総額    5000円 → 6000円
  • 株価        100円
  • 株価資産倍率(PBR)  2倍 → 1.8倍

 この例のようにPBRが1倍以上の時に増資すると、1株あたりの資産(BPS)は増えるのです。

理由としては、今回10株分の増資であり株価が100円ですので、増資により純資産は1000円増えます。

なんと株数は10%しか増えていないのに、純資産は20%増えるのです。

1株当たりの純資産が50円なのに、増資分は1株100円が入ってくるので差額の50円分の純資産が増えます。

 

3.増資によって得た資金の投資先が十分な利益をあげる

 

増資とPBR・BPSの項目でも記載しましたが、増資が株主に利益をもたらしてくれるのは、増資によって得た資金が活用されて十分な利益をあげられるときだけになります。

これが増資を評価する項目の3つ目です。

 

項目1つ目・2つ目の「成長のための増資であるか」「PBRが1倍以上であるか」の2つは簡単に〇×が判定出来るかと思います。

しかし3つ目の増資資金が投資された先が十分な収益をあげられるかは、判断が難しいケースが多いのではないかなと経験的に感じるところです。

 

あくまで管理人の場合にはですが、増資が発表された時にすぐ判断出来なくても、その後の決算をみながら経過をみていくことが多いです。

それで駄目そうなら、撤退や一部損切りに踏み切ります。

 

まとめ

 

短期投資家にとって増資は、ほぼすべて悪でしょう。

極一部の過度に期待が高まるようなレアケースを除けば、不利益しかありません。

 

しかし長期投資家にとって一部の増資は、株主に利益をもたらせてくれる可能性があるものです。

ただし株主に利益をもたらす増資には、3つの条件をクリアーする必要があると管理人は考えています。

その3つとは、

  1. 更なる成長のための増資である
  2. PBRが1倍以上
  3. 増資によって得た資金の投資先が十分な利益をあげる

 これら3つの条件を満たした場合には、いい増資になり得る可能性があるのです。

 

しかしそもそも増資自体はコストの高い資金調達法なので、低金利のいまは銀行借り入れなどのほうが尚いいかと思います。

管理人は持ち株の増資ニュースがもし流れてしまった時には、そのニュースを前にしてじっくりと自分の投資スタイルを見つめ直し、その増資がどんなものかを調べて様子見か撤退を判断するのです。